第1章 終わりの始まり
【トビラ】
窓際の1番後ろの席
ボケッと外を眺めてると
突然ガバッと、誰かが‥‥
って、アイツしかいねぇな
「‥‥なんだよ?」
覆い被さる体を、右肩を軽く上げ、払いのける
「かぜ、良くなった?」
心配そーな顔が、ひょいと俺を覗き込む
「ん‥‥まぁ」
適当に応えた俺に
「良かったぁ!最近寒いしね!‥‥だいたいニノはあんまり食べないから」
満面の笑みでさ
「あ~!うっせーな。早く自分のクラス戻れよ」
「えー!?心配してんのに?」
ぶーぶー言いながら口尖らせて‥‥
ガキだな‥‥ホント
「わかったよ。お礼に焼きそばパン奢ってやるよ」
「いいのっ?」
「‥‥いいよ」
「やった♪‥‥んじゃ、あとでね!」
大袈裟に手を振って、やっと教室から出てった
「落ち着きねーの」
ぼそっと俺が呟くと、隣の席の女子が笑いながら言った
「A組の相葉くんだよね?‥‥二宮くんと仲イイって意外」
「‥‥仲いい?」
「違うの?昨日もね~、ニノは?ニノは?って騒いでたよ。相葉くん」
「そーなんだ」
そーなんだ
あ、そう。ふーん‥‥
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