第10章 夢見る頃を過ぎても
【I won't last A Day without You】
何度か果て、個室のソファーで丸くなる
息も絶え絶えで、身体は思った以上に脱力してた
それでもユウさんは、背中から俺を包み込んで、
なお繋がろうと身体を弄る
「ちょっ、//ユウさ…っ、も‥‥無理、…だって‥‥」
上半身を捻り、ユウさんの胸を押す
お構いなしに、無理矢理押さえられ捻込まれる
「は…っあ!‥‥」
俯せにされ、尻だけ高く上げた状態で熱が伝わる度に、
今まで何度も繋がったハズのユウさんの想いに、気付いた気がした
朦朧としながらも
絶えず響いた愛の言葉
「愛してる‥‥
‥‥‥愛してる」
アイシテル……なんて
ユウさんは誰に言ったの?
俺に、誰を重ねてるの?
俺を揺さぶる度に垣間見た、ユウさんの素顔
あの切ない表情こそ、真実だろう
それでも俺は、この人とあの女を許せないけど
ユウさんは、……母を
本気で愛してたんだな
それならどうして、あの女を捨てて
俺を選んだんだろう
ひとつ知れば、
ひとつ増える疑問に
隣で果てたユウさんを眺めながら
考えていた
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