第1章 終わりの始まり
【feel dull 2】
カーテンの隙間から差し込む光で
ぼんやりと意識が戻り‥‥
覗いた空は、青白い空だった
壁の時計は、いつもの起床時間をとっくに過ぎていて
無意識に携帯に手を伸ばす
「‥‥つっ」
瞬間、電気のように走った手首の痛みに、視線を落とした
くっきりと残る縛られた痕
‥‥思わず苦笑いを浮かべた
「ユウさん、手加減しねぇからな‥‥」
無理な体制が続いたせいか、全身痛いし‥‥
学校に行く気なんて、既になくて
毛布を被り、もう一度丸くなった
最近、真面目に通い過ぎたんだって
だから‥‥
‥‥ストレスも溜まんだよ
煩い親もいない
心配するヤツもいないんだ
卒業出来る日数を確保して 、
とりあえず、テストさえ受けときゃ問題ない
だけど‥‥
音を消した電話の振動が伝わり
着信を示す
覗いた画面には、“相葉”の文字
……“ニノ、だいじょぶ?
かぜ??”
「‥‥だーから、漢字使えや」
なんだろね
たまにはセックスもいいね
モヤモヤが
消えた気するわ
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