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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】
第1章 終わりの始まり
【眠り姫にキス】
「おはよ。今日はすげぇいい天気だよ」
そう声を掛けながら、
カーテンを引き、朝の光を部屋に照らした
相変わらず、小さな寝息を立てたままの彼にそっと近付き
身体を折り曲げ、
長い睫毛にキスを落とす
それから、ベッドの傍らにある椅子に腰掛け
本を開いた
なんてことない
穏やかな日常だ
ガラス窓の向こうは、喧騒の世界
だけど ここだけは
まるで世間に切り取られたように
時間は止まったまま
誰にも邪魔されない
ふたりだけの楽園だ
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