第9章 BAD KIDS
【鉄のハインリヒ】
ーニノsideー
個室に足を踏み入れた途端
後から入って来た櫻井は、俺を突き飛ばし奥に押し込んだ
体格的に、俺は櫻井に勝てない
パッと見わかりにくいけど、
櫻井は意外に筋肉質で自分より遥かに力も勝っていた
元々、抵抗する気もないから、
簡単に壁に追い込まれ、櫻井は俺の学ランに手を掛ける
ボタンが引きちぎれそうなくらい、乱暴に開かれ 、
シャツを捲り上げ、素肌を掌が這う
目線を捉えたまま撫で回し、胸の尖りをギュッと摘んだ
眉を寄せ、されるがままの俺を
反応を確かめながら、力に強弱をつける
俺は、黙って睨みながら……促されるまま身体を開いた
「練習しとかないとね。雅紀相手にそのうちヤるだろーし?
男相手って、俺、経験ないんだよね。
教えてよニノ」
壁に張り付いた背中を剥がされ、
櫻井の胸に収まるよう背後から包まれる
そのまま便座に腰を下ろした櫻井は…
俺のベルトを外すと、
荒っぽく塊を取り出し
完全でないそれを、無遠慮に扱き始めた
「っ…!」
雑に扱われる身体には痛みが伴う
曝された胸元を弄られながら、 絶えず上下する右手
先端を親指で擦られ…
耳朶を噛み、舌が耳中を這う
「ぁ…っ」
気持ちと反し、
思わず声が上がると、櫻井がクスリと笑った
そのまま行為は激しさを増していく
「オトコでも乳首で感じんの?女と変わんないか……突っ込むトコがケツってくらい?」
脚を大きく開かれ、膝下から腕を差し込まれたまま、
指先が……侵入したのがわかった
解す手順も追わず、数本が押し入ったのがわかる
バラバラに蠢く指に、
「っんぁ…ぁ……はっ」
思わず声が漏れた
「感じてンの?
ほらっ、イイんだろ?
イイって言えよ。二宮」
顔を逸らすと、指は更に奥まで入る
「雅紀って呼べよ……なぁ」
声を堪え、首を横に振ると
頬を叩かれ、ジワリと痛みが襲った
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