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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第9章 BAD KIDS


【BAD KIDS】



ー櫻井sideー




放課後になると、
バイトで忙しい雅紀は、慌ただしく教室を後にする


元気に手を振って、明るく振る舞う度


二宮は複雑な顔を見せた



今から金の為にヤられるとわかってんのに、
何もしてあげらんないもんな、お前は



「お前は今日も仕事、オヤスミな?」

「………」






ざわついた教室が、
生徒が減る度、静かになり


そのうち、俺と二宮、2人だけになる





「……今日は何させる気だよ」





自分の立場を理解した二宮は、

慰めの行為を曝した日から、従順に俺の言いなりになってる





「そうだ。なぁ。今日はさ、ココでヤる?」





お前んちに行くのもいいけど、あそこは居心地が悪い

いつ父さんが来るかもわかんないし


どこでも構わないけど……
従順過ぎるコイツには、刺激が必要かもね





「ココ……?」

「そ。ドキドキするでしょ」






ふざけんなって、顔してんな

ふざける気なんて、さらさらないけど





「なんなら、雅紀の机の上でやっちゃう?」





俺を睨む二宮

いいね……その目



「また、雅紀を想像してヤれって?」

「あ?ヤりたい感じ?」





それも、楽しかったけど……





「そうだな。俺、最近たまってんだわ
お前の相手で忙しいからさ」

「……は?」

「ヤらせろよ(笑)」

「……まじで言ってんの」







怪訝な表情の二宮

冗談だって、思ってる?

お前相手に冗談言ってるほど、俺は暇じゃないんだよ





「雅紀に俺、まだ返事してやってないんだよね?」

「返事……」

「アイツが俺を好きだって知ってんでしょ?

でもさぁ、もう"優しいしょーちゃん"やんの面倒だし、全部バラさねぇ?」




わかってるよ

だから、ワザと言ってんだ

大事な雅紀に、これ以上傷ついて欲しくない


その為なら、何だってやれんだよな?






「でも、まぁ、まだ明るいしねぇ…トイレ行こっか?」





クスクス笑いながら、冗談めかしてそう言うと




言いなりの二宮は、


黙って、先に教室を出た







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