第9章 BAD KIDS
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「ぁ…っ…ん…ぁ」
速度を速め、
大袈裟に声を上げる
俺の目線に屈んだ櫻井が、静かに……囁いた
「変態」
はぁっ‥‥と熱い息を吐き出し
薄目を開け
…見上げると、
視界を遮る俺の前髪を、櫻井が乱暴に掴んだ
「お前、プライドないんだな」
甘いマスクからは想像もつかない冷たい瞳が
俺を嘲笑う
確かにね、
お前だけじゃない
こんな姿見たらきっと、誰もが思うだろう
だけどね
これこそが、俺の"プライド"なんだよ
「‥‥ンッ…は…ぁ」
潤んだ瞳
半開きの唇
切ない視線を送る
「イケよ、早く」
……送る
「……ちゃんとイケたら、ご褒美やろうか」
「……ッは…!」
「そうだな。雅紀んちの借金、考えてやってもいいよ」
ゴソゴソとケータイを取り出し
下半身丸出しの俺の痴態をパシャリと、一枚納める
そのままケータイを向けたまま、楽しそうに嘲笑う
「いつでもどうぞ?」
膨れ上がった自身が限界に近付くと……ビクビクと身体が痙攣を起こし
脚の指先まで力が入る
映像で残して、脅しのネタにする気か……
もう
今さら、そんなのどうだっていい
そん時はそん時だ
櫻井に見せ付け
視線を送り
思い切り、
……爆ぜた
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