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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第9章 BAD KIDS


【聯想】





ー櫻井sideー





隣に座る二宮


車に乗ってからずっと、窓の外を眺めたままで……


その表情はわからない







言われるまま、車に乗って……
居たくもない俺と、こうして2人でいる





敵意剥き出しの感情を、
俺から雅紀を守る為だと、お前はどこに隠してる?



身体で金稼いで、

好きでもないヤツに抱かれてさ

それでお前に、

……何が残る?




雅紀の気持ちを、お前は何も知らないのに……


見返りを求めない恋ってか?


それに……何の意味がある?









雅紀の為に犠牲になるのが……お前の望みなら


俺が叶えてやるよ





「二宮、今日サボれよ。……オシゴト」





振り向いた二宮は、
意味がわからないと、怪訝な顔を見せた





「俺が気付いてないと思ってた?
雅紀が客引きなんて出来ないのはわかってるし。

……表に出てまで、アイツを選びそうな客狙ってさ?」


「……何の話だよ」

「知らばっくれんなよ。 ちゃんと調べはついてる。
毎晩、何人もに玩具にされるお前も見物だったから好きにさせてやってたけどお」


「……それなら、放っときゃいいだろ」





つまんねぇよ

そんなの、もう飽きたって





「なぁ…二宮?
お前、雅紀のヤラレてるとこ見ただろ?」


「……」

「アイツ、ヤラシイ顔するよな~?」

「……何が言いたい?」







茶色い瞳に、俺が映る


視線を外さす


真っ直ぐに見つめ返す







「アレ見て、お前カンジた?
……な?どうなの?」

「……」






二宮は不意に目を逸らし、一瞬戸惑いを見せた








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