第9章 BAD KIDS
【ショータイム 4】
「オイッ!」
ロックされたドアに手を掛け、
未だにどうにかしようとする二宮の姿は
欲に塗れて意識を飛ばした雅紀より、俺を興奮させた
「頼むから!雅紀をっ…」
「まぁまぁ!ここからが楽しいんだってよく見てよ」
顎で促し、
ガラス越しの雅紀を見るように背けると
フラフラの脚と腕で、四つん這いになった雅紀が、
二宮を最高の顔にさせた
『お願い‥‥しま‥す、
俺の‥‥に‥‥入れて‥‥ください‥‥』
オトコ達に向かって、ケツを上げ、自ら強請る
それを、呆然と見つめる二宮の横顔
その絶望に満ちた瞳が
嗚咽を含んだ声が
「なんっ‥‥で」
「だからさ?
雅紀もスキでやってんだって!聞いただろ?」
「嘘だ」
「嘘じゃねぇよ!」
俺の……隙間を埋める
二宮の首元を掴み、無理矢理顔を雅紀に向かせた
ガラス張りに擦り付かせ
しっかり焼き付けろと……
「ほら!自分で2本も咥えてんじゃん(笑)」
濡れた声が
啜り泣くような声が
二宮の表情を強ばらせ
茶色い瞳を潤ませる
「やめてくれ‥‥!」
その場に崩れ落ち、膝を付いたヤツは
頭を抱え、耳を塞ぎ
俺の足元にうずくまった
トドメを刺すように
最悪な台詞を二宮に囁く
「魔法の言葉があるんだよ。
言うこと聞かない犬にはさ? これ言ったら確実なんだ」
「『オマエが満足させてくれないと‥‥次はカズの番だぞ』ってね。
雅紀を相手するヤツには、抵抗したらそう言えって教えてんだ♪」
まだだよ
こんなんじゃ足りない
全然、足んねえよ
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