第9章 BAD KIDS
【ショータイム 3】
『んンッ!あぁっ…』
俺らに見られてるなんて知らない雅紀は
淫らに喘ぎながら
一体、何を思ってる?
「いい声で鳴くでしょ?‥‥俺のペット♪」
「二宮、お前っ」
「雅紀はね~、されんのが好きみたい。マサキのMってそうゆー意味か(笑)」
「ざけんな!」
シャツの胸元を掴まれ、二宮が俺を睨む
目線を外さず、俺は冷ややかに笑った
『オイッ‥‥起きろッ』
向こう側から声が響いて、二宮が雅紀に振り向く
掴まれた制服が緩み、
俺も、ガラスの向こうを眺めた
散々弄ばれた雅紀が
床に転がったまま、
不安定な表情で‥‥宙を見てる
意識飛ばしちゃってんじゃん
あ~
オッサン達、激しすぎんだって
報酬上乗せしたからって、張り切り過ぎでしょ
ドンドンとガラスを叩いて
「雅紀っ!雅紀っ!!」
二宮が必死になってる
「無理だって。アッチからは見えないようにしてるから。
声だって届かないし…よぉく知ってるだろ?」
「…っ止めさせろ!早く!!」
無理なのわかってるくせに、なに躍起になってんだよ
これが、いつも冷静で飄々としたヤツの姿か
横たわる雅紀の頭に
男達が、ボトルの酒をドバドバと掛けた
そして、
雅紀の耳元で、
……教えた台詞を囁く
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