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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第1章 終わりの始まり


【トモダチ】






気付けば、
コイツと一緒に居ることが増え‥‥


それが自然になりつつあった



バカだし

天然だし

うるさいし

馴れ馴れしいし


なのに

何故か、‥‥イヤ、だからかな


一緒にいても気を使わない





廊下じゃ寒いなって、空き教室の古い机に座って

クダラナイ話をしながら時間を過ごす


ほとんど、アイツが一方的に話してるだけだけど


寝不足の俺の相槌が曖昧になると


アイツは黙って、マンガを開いた




それを薄目で確認して‥‥
机に肘をつけたまま、ゆっくり目を閉じる








無の空間なのに、不思議と暖かい


相葉の出す空気なんだろな





他人と居るときは
裏を読んで、敢えて笑顔を見せて


適当に合わせてって‥‥
感情さえ持ち合わせてなかったけど


コレを、

トモダチ‥‥と呼ぶんだろうか




出来たことないから、


ワカンナイわ





「ニノ、寝ちゃった?」




気配で俺を見てんのがわかる


ガサガサ物音が聞こえて、途端に、何かが背中を覆った





チラリと見据えた視線の先は
学ランを脱いで、シャツ一枚になった相葉の姿


少女漫画かよ!

ってかヤローの制服なんてありえねー!


思わずツッコミそーになったけど







ふわりと

陽のニオイがして




そのまま俺は 寝たふりを続けた




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