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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第9章 BAD KIDS


【ふたりきり 2】







「二宮君と雅紀は、

クラスも違うのに、仲いいんだね」

「‥‥そう?」

「でしょ?中学からのツレでもないし、
1年の時もクラス違ったって ‥‥雅紀が言ってたから」

「‥‥って、どーでもいいでしょ?そんな話」

「まぁ、そうなんだけどね?雅紀とタイプが違うから意外でさ」






早々にパンを食べ終わった二宮が、
目を合わす事さえなかったのに、突然俺を見て口を開いた





「じゃ、1つ聞いていい?」

「え‥‥?俺に?」





なんだよ?急に





「アンタ先輩だろ?‥‥なんで"しょーちゃん"なワケ?」

「ああ‥‥そんなこと?」






なんだよ。嫉妬か?


……笑える


口元をハンカチで拭い、 二宮をジッと見た







「雅紀と俺、

中学ん時付き合ってたから」


「へ?」






オイオイ鵜呑みすんなよ

雅紀絡むと別人じゃん







「え‥‥!?ちょっ、
二宮君!?‥‥冗談なんだけど?

ゴメンゴメン(笑)‥‥最初はね?櫻井先輩だったよ」

「‥‥‥」

「それが、いつの間にかしょーちゃん先輩になってさ?」

「‥‥‥」

「気付いたらしょーちゃんって呼ばれてた(笑)

雅紀らしいけどね?」



雅紀らしい、なんて
俺が言うのイラッとするよね?



「‥‥でもまさか、
あんなリアクション取られるなんて‥‥焦ったよ」

「‥‥まぁ」






「大体、雅紀は男でしょ。‥‥有り得ないって」






有り得ねぇよ

マジで




お前や親父と一緒にすんな


俺は変態じゃねぇんだよ









『まさかのふたりきり』 より



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