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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第9章 BAD KIDS


【月蝕】




ー櫻井sideー






「雅紀、起きたんだ?」





にっこり笑って見せると、雅紀は応えるように笑顔を見せた


だけど、
戸惑いを秘めたうるんだ瞳が、すべてを物語ってる




可愛いね

素直で単純な雅紀くん

二宮の存在に、あからさまに表情が変わる


大好きなニノが側にいるって?…そんなに嬉しいか?







「いつまでつっ立ってんの?昼休み終わるよ」

「あ…うん」


恥ずかしがらずに、アイツの隣に座ったらいいのに‥‥

俺の隣に座り、
緊張した様子でおにぎりを食べ始めた雅紀を目で追うと


二宮は、
俺を威嚇するように睨んだ


いきなりバラしたりするかよ


こんな楽しいこと



最高のシチュエーションでやんないと‥‥ねぇ?

勿体無いだろ?







「なに…?そんな見んなや」




鬱陶しそうな顔で言いながらも、
俺に対する視線とはまるで違う


他では、冷めた目してんのにな?


雅紀はやっぱ、特別なんだ







嫉妬して、女誑かして?

身体で金稼いで?

俺を想ってるって勘違いして、

身を引いたり、

傷つけないようにって、見張りまでしてさ?







いいね


待ったかいがあったよ


雅紀を好きなだけ想えばいい



想いが強くなるほど

俺は報われる


どう足掻こうと、絶対叶いはしないんだ




俺が全部壊してやるから


お前が望むもの、すべて





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