第8章 僕達の失敗
【きっと大丈夫】
ー雅紀sideー
「やっぱり何かあったんだ…」
相変わらず姿を見せないニノが、
最近学校にも来てないみたいだと、しょーちゃんは教えてくれた
内心、俺のせいだと思いながら
『そうなの?』とわざとらしく声を上げる
「心配じゃん。雅紀、家知ってんならさ?行ってみようか」
「いいよ~。何かってなに?
心配ないって。ニノはシッカリしてるし」
「でも」
「いいって。それより、ゆうがまた来てって」
納得いかない顔してるけど、
しょーちゃんは俺に合わせて、別の話に切り替えてくれた
ゴメンね
しょーちゃん
ニノはもう、ここには来ないよ
俺なんか、見たくもないはずだから
それでいいんだ
それでいいんだよ
あとは俺が頑張って、しっかり仕事しなきゃ
ウチの事もあるけど
ニノの代わりをするって、店とも約束したし
毎日頑張ったら
いつか…終わるよね?
だから俺、大丈夫だよ
‥‥頑張れるよ
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