第8章 僕達の失敗
【嘆きの天使 2】
男は、そんな俺の身体を無理矢理俯せにし、
乱暴にベルトに手を掛け、ズボンと下着を一気に下ろした
外気に肌が晒され、ヒヤリとした瞬間
ゴツゴツした手で尻を掴まれ、
堅くなった男自身が無理矢理、捻込まれていく
「ッ…!!」
全く解されてもないのに、
力任せに押し込まれた所で入るワケがない
革張りのソファーじゃ、手繰り寄せる場所も無く
掌をギュッと握って、唇を噛んだ
「チッ…、入んねえな」
「……っ、」
全てが入らないからと
先端を引き抜き、ソファーにドカッと座って
イヤらしい目つきで俺を見据えた
「何でもするんだよな?
オマエが自分で挿れろ」
勃ち上がった塊を扱きながら
胡座をかいたソコに、座れと促す
黒光りし主張するそれは、
初めて見るものでもないのに‥‥
今の俺にとっては、恐怖でしかなかった
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