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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第7章 僕が僕のすべて


【firstl lesson 1】


ー雅紀sideー





グラスの中で弾けるシャンパンの泡を見つめながら


グラスが傾く度に、鼓動がどんどん高鳴ってく


音もなく、名前を呼ばれるわけでもなく


空になったグラスが、始まりの合図







「んっ…あぁっ…」


塞がれた唇は、回数を重ねる事に激しさを増し…


追われた舌は直ぐに絡め取られ
必死で応えようにも、


経験豊富な相手に、結局は好きにされてしまうだけで‥‥


顎に添えられた指が、そのまま唇に差し込まれ、


抜かれた舌と引き換えに、口内を犯していく







長く…深い、キスの後

ユウさんは、俺の下腹部に掌を滑らすと

ズボンの上から俺自身を撫で、
次第に膨らみを帯びたソレを強く扱く




高まる熱をどうしたら鎮めることが出来るかなんて、

経験はなくても知ってる

まだ足りない刺激に、身体は疼くように熱を帯びる





「どうして欲しい?」





低い声が、冷たく俺を弄ぶ



恥ずかしさで首を振る俺に、意地悪な笑い声が聞こえた



「…っあ!」



いきなり下ろされたチャックに、思わず声が漏れる




直に触れる冷たい指先

身体の中から、湧き上がる昂りに震えが襲った




「我慢しなくていいから」




優しくて、危険な妖しい笑み


その先は天国か地獄か






未知の世界に、怖くて‥‥
自然と、涙が溢れそうになった



「あああぁッ…!」



開放感と羞恥心


ベッタリと俺の欲に塗れた右手を


ユウさんは見せつけ


そのまま、俺の頬に触れた


雄の匂いが鼻を掠め
身体の感覚が、敏感に研ぎ澄まされる





「僕のもシてくれるかな

…ココで」



指先でなぞる唇




「俺っ、手でしかまだ…それに」

「汚い?…

オトコのモノを口で、なんて有り得ない?」




ユウさんは俺の右手を取り、自分のに充てがった




「カズを汚いと思った?

不潔だって?」



ニノが汚い?






「ニノは汚くなんかないです!」




自ら足元に跪き、
ユウさんを見上げた後


頭を撫でられながら‥‥


初めて、欲望を口に含んだ




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