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身分違いの恋【R18】

第5章 決意


話ってなんだろう。牡丹が考えているとメイド達の会話が聞こえてくる。














「今夜、皆さんでイザベルさんの屋敷のパーティに行くみたいよ。」

「あら、そのパーティ婚約の発表と聞いたわよ。」

「二方、歳も近いしお似合いよね。」













婚約発表。アレクはその事を伝えるための話なの?
牡丹は何故か悲しくて、涙が溢れそうになる。胸が苦しい。自分はやっぱり遊ばれてたの。

王子とメイドなんて釣り合わないもんね。

夜が来てアレクは国王と馬車に乗り込む。牡丹は屋敷の二階からその姿を見たいた。話があるって言ってたことを忘れているらしい。

婚約のことを聞くのも嫌だったので、牡丹は何処か安心した。

開いていた窓を閉めて、仕事の続きを始めた。

アレクは馬車に乗り込むと、屋敷を見上げ牡丹の後ろ姿を目で追っていた。
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