rain of tragedy【黒バス/ナッシュ】
第1章 rain of tragedy
「・・・!!あ・・・」
「・・・・・・」
後ろから、そしてTシャツの上から揉まれた胸。
名無しはその興奮ゆえに乳首を立たせ、生地にもそれは浮いて現れ、無論鏡にも間違いなく映っていた。
嫌がって、キスをして気が変わって、今はもう直接触って欲しい、などとは口が裂けても言えない・・・。
けれどナッシュは、自分がすぐに泣き寝入りするのを知っているかのように、口先を尖らせ微笑んでいた。
裾を捲られ、さらけ出さされた臀部をなぞられる。
中心に進んで指先に捉えられた粘液は、その数分間で濡らしてしまった名無しの蜜だ。
ナッシュは自分の足で名無しの踝を強引に引っかけると、彼女に自分の思惑通りの姿勢を作らせ、ひくついた陰部を大胆に晒させた。
ローブの隙間から覗かせた自身を名無しに挿入したのは、そこから間もなくのことだった。
「ナッシュ・・・や、め・・・!!ら・・、ぁ・・」
「ん・・・っ」
「ひ・・・、ぁ・・ぁん・・・ッ!・・め・・突い・・・だめ・・」
「いいんだぜ・・・会えるもんなら会って来いよ。ん・・・」
「ッ・・・、ッシュ・・・、ナッシュ・・・・や・・」
「よく見てみろよ・・・オレ以外にそんな顔できるのか?・・おまえのココが・・・オレ以外の男に満足するとは、到底思えねえがな」
「!・・・、あ・・ぁ・・・ッ」
「さっさと言えよ・・・邪魔なんだろう?おまえが着てるオレの服が・・直接触って、舐めて欲しくて震えてるんじゃねえのか?」
「ッ―――言・・・ったら・・、・・・ら・・ナッシュ・・ぅ・・・」
「ぁあ?・・・・いいぜ、おまえの好いように・・・とことん抱いてやるよ」
寝室からは、時々メールか何かの着信音が響いている。
電話かもしれないし、朝ということもあって、設定したまま、起床時にモードオフにすることを失念していたアラームかもしれない。
無機質な電子音だけが数秒間鳴り、けれど今更そんな音に耳を傾ける余裕は名無しにはなかった。
脳内は既に華やいだ淫靡な色に染まり、彼女の全身は、ナッシュだけを求めていたのだから。