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rain of tragedy【黒バス/ナッシュ】

第1章 rain of tragedy


「・・―――ッ・・あ・・、ナッシュ・・!ぁ・・っ」

「ん・・・・、・・っ・・・、ぁ・・」


ローブの隙間から覗いていただけだった墨が大きく露わになり、それでも覗かせるだけの時とは違った色気があることには変わらない。
ナッシュは名無しから一度自身を抜くと、彼女の腕を取り向きを変えさせて、洗面台の上にその華奢な腰を下ろさせた。

大胆に大きく、いやらしく足を広げさせ、逃げようとするくびれに指を食い込ませる。
再び容赦なく挿入を試せばずぶずぶと水音が上がり、ナッシュは一瞬で彼女に侵食した。

向き合ったことで常に目が合う状態になり、逸らして頭をつけたすぐ後ろには鏡・・・ベッドの上とはまた違った昂りがこみ上げ、名無しは背筋のぞくぞくが止まらなかった。

突かれる度に気持ち好さが増して声が漏れ、行為の中で契らされたナッシュの支配欲の強さに溺れゆく。

その縛りを心地よく感じてしまったことも、もはや気付かれていることだろう・・・名無しは彼の左腕に触れ、激しい突きの中模様の曲線をなぞった。


ナッシュはその後律動を続けながら、被服を剥いだ名無しの身体にキスを浴びせ、再度きつく白い肌に花を咲かせた。

線を舐めながら突けばいい声が耳元で響く・・・その喘ぎを聞きながら、彼女の膣を強かに犯した。


名無しはナッシュの背に自らの足を絡めさせると、その行為が無意識だったことを事後知るのだけれど、それが自分の本心であることも同時に理解していた。

快感のあまり流す涙が動かぬ証拠だろう。
またひとつ抱かれる度に性癖を暴かれ、そしてナッシュに落ちてゆく自分を絶頂の中ぼんやりと考えながら、自ら彼にキスをせがんだ。

ナッシュは唇を貪りながら、そして名無しの膣内に精を吐き出しながら静かに微笑を浮かべた。


達した瞬間の苦しげにも見える艶やかな表情とは打って変わった、それはまるで狂おしいほど、嬉々に満ちた笑みだった。






rain of tragedy



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