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【MHA】私の好きな人と私を好きな人

第5章 恋愛と戦争では手段を選ばない




ーー次の日。
勝己くんと顔を合わせるや否や、
首筋の痕について文句を言うが
予想通り、軽くあしらわれる。


『こんなの学校の人に見られたら
もう登校拒否するしかないよ…』

「はっ、そりゃ好都合だわ。」

『登校拒否が!?』

「るっせぇ!鈍感女!」

『ほぁ!?』


・・・まぁとりあえず、
制服着てる分には見えないので
着替えることがなければバレないはず。

ハラハラしながら教室に入ると、
真っ先にお兄ちゃんの姿を見つける。

(挨拶くらいならいいよね)

そう思い、
そちらへ向かおうとする私を追い越し
勝己くんがお兄ちゃんの前に立ちはだかる。


「なんか用か?」

「てめぇが綾乃に手ェ出すなら
容赦なくぶっ潰すからそのつもりでいろ!
そうでなくてもそのつもりでいろ!!」

『!?』


いきなりの宣戦布告。
当のお兄ちゃんは冷静に受け流していた。
巻き込まれるこっちが恥ずかしいよ…。
勝己くんはとりあえず満足したのか、
堂々と自分の席へ帰って行った。

(今日1日平和に過ごせますように…!!)

既に危うい願いを心に唱え、
私も自分の席に座った。

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