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【MHA】私の好きな人と私を好きな人

第4章 別れの痛みは再会の喜びに比べれば何でもない




私は自分の事で精いっぱいで、
周りの事が見えて無かったのだ。
第5種目のボール投げ、
飯田くんの言葉で状況を把握した。


「緑谷くんはこのままだとマズいぞ・・・?」

「ったりめーだ!無個性のザコだぞ!」

「無個性!?彼が入試時に
何を成したか知らんのか!?」

「は!?」

『出久くん・・!』


私は、無個性だった彼が必死な思いで
試験を突破したのを知ってしまったから、
こんな所で除籍になって欲しくない。


『がんばれ!』

「・・・!」


出久くんはこちらを見てコクリと頷いた。
集中してパワーを溜め、
腕を思いっきり振るうーー


「46メートル」


「な・・今確かに使おうって・・・」

「"個性"を消した。」

そう言った相澤先生は、
首に巻かれていた布を解いていく。

その目はさっきまでとは違い
力強く出久くんを捕えていた。

「消した・・あのゴーグル・・そうか・・・!

視ただけで人の"個性"を抹消する"個性"
抹消ヒーローイレイザー・ヘッド!!」

『抹消・・ヒーロー・・・?』

あまり表には出ないらしく、
クラスでも知ってる人は一部の様だった。

相澤先生は出久くんの体を布で捕まえ
その逃れられない瞳で何かを話していた。

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