第4章 別れの痛みは再会の喜びに比べれば何でもない
(前、出れたけど・・!)
とにかく全力で走るが、
それも長くはもたない。
突然、後ろで勝己くんが叫んだ。
「爆速!!」
「『へ?』」
小刻みに両手からの小爆発で
スピードアップする勝己くん。
私はその爆風に巻き込まれる。
勝己くんより前に居た私は
爆風に乗り転がってゴールする形になった。
『痛ーーーッ!』
おかげでタイムは4:10と、
中学の記録より大幅更新した。
勝己くん、助けてくれたのかな・・?
すごく痛かったけど・・・。
そして私が転んだことは無視された。
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その後、私が出した大記録といえば
立ち幅跳びと反復横飛び、持久走。
先ほどの50m走で、
主に足の筋力のウォームアップや
調整のコツを何となく掴めた為、
何とか最下位は免れそうだった。
持久走ではそれプラス、
小さい男子(峰田くんというらしい)に
ものすごい形相で後ろを着けられたのが怖くて
ダントツで早く走ることができた。
(何か色んな人に感謝だな・・?)