第4章 別れの痛みは再会の喜びに比べれば何でもない
入学初日の大試練。
「生徒の如何は先生の自由。
ようこそこれが、
雄英高校ヒーロー科だ。」
ここで除籍処分なんて
ホント何のために来たの私!
「さてデモンストレーションは終わり。
こっからが本番だ。」
♤+:;;;;;;:+♤+:;;;;;;:+♤+:;;;;;;:+♤+:;;;;;;:+♤+:;;;;;;:+
第1種目は50m走。
1-Aは21人のクラスなので、
3人1組でタイム測定することになった。
そしてなぜかクラスの子に気を使われ
勝己くんと出久くんと一緒に走ることに・・
(あれ、これもしかして
気を使われたんじゃなくて
押し付けられた感じ?)
とにかく私に出来ることをしよう、と
ウォームアップに個性で足の筋肉を温める。
すると突然勝己くんに話しかけられた。
「オイ綾乃。」
『ふぁっ!?』
「間抜けな声出してんじゃねーよ!
お前、絶対デクより前走れよ。」
『えっ!頑張るけど・・』
なんだろう・・
とにかく全力で走らないと
除籍の前に勝己くんに処分されそう。
「よーい、スタート!」
ダッ!と地面を蹴る音が鳴る。
その瞬間、私は1番前に出ることが出来た。