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【MHA】私の好きな人と私を好きな人

第3章 恋は意思とは関係なく生まれ、そして滅びる




『ちょ・・勝己くん・・・///』

「・・・・」

さすがにお兄ちゃんも
この状況に気づいたようで、
少し表情を歪め勝己くんをチラリと見た。


「綾乃、
付き合う相手は考えた方がいいぞ。」

「あ"ぁ!?
テメェ、それどういう意味だコラ!!」


あぁ、印象最悪だ…
睨み合う2人をどうにかして止めなくては。
思考を巡らせていると突然、
この場に似合わぬ陽気な声が聞こえた。

「あ、そのモサモサ頭は!!」

あ、どこかで聞いた声・・
声のした方を見ると、
試験で無重力の個性を使っていた
女の子がドアから顔を出していた。

「地味めの!
・・・と試験の時の可愛い子だ!
って何なんこの状況!?」

・・まぁ普通はそういう反応だよね。

シンとした変な空気が流れる。
入学早々どうすんのこれ・・・

『ねぇ勝己くん・・・
そろそろ離してほしいんだけど・・』

ぐいぐいと勝己くんの腕を押してみる。
「あ"ぁ!?」と、まだ興奮気味の彼を
どうにか落ち着かせるため、
彼の耳元へ唇を近づける。

『・・これ以上喧嘩するなら、
勝己くんのこと嫌いになる。』

ボソリと囁いた途端、
勝己くんの動きがピタリと止まった。

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