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【MHA】私の好きな人と私を好きな人

第3章 恋は意思とは関係なく生まれ、そして滅びる




入学早々、
初日から少し遅れて学校へ向かう。
勝己くんはこういうとこ真面目だから
もちろん先に行ってしまった。

学校近くの駅に着き、
急ぎ足で学校を目指すと
見覚えのある後ろ姿が見えた。


『あぁっ、出久くん!おはよー!』

「・・・!綾乃、ちゃん・・!
おはおはおおおはよ・・」

(おはおは?)

出久くんはいつものように
オドオドしながら小さい声で
挨拶を返した。

『ね、一緒に行ってもいい?
なんか私緊張しちゃって・・・』

「あ、珍しいね・・
いつもはかっちゃんと居るのに・・・」

『うん・・・普通に置いてかれたし・・』

あたふたする出久くんを見て
笑いながら冗談だよ、と言うと
さらに焦っていて面白かった。

『そいえば私、A組だった!』

「あっ、ぼくも!A組!」

『ほんと!?良かったぁ・・・
知ってる人が多い方が安心するもんねぇ』

そう言うと出久くんの表情が強張る。

あ、勝己くんも
A組って知らなかったんだ・・・

話しているうちに学校に着き、
1-Aの教室を目指す。

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