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【MHA】私の好きな人と私を好きな人

第2章 迷っているのは、進もうとしているから




「『広っ!』」


想像を超える広さに思わず、
ガチガチに緊張する出久くんと声が揃う。


『あはは、てか出久くん大丈夫?』

「う、うん・・だだだいじょうぶ・・・」

『?』

ぜんぜん大丈夫そうじゃない彼が
ふと何かに気づきガチガチしながら動く。

よく見ると1人の女の子のもとへ
行こうとしてるようだった。

(? 知り合いかな?)


「その女子は精神統一を
図っているんじゃないか?」

いきなり出久くんに声をかけ
肩をガシッと掴んだのは、
さっきの真面目そうなメガネ君だった。

「君は何だ?
防害目的で受験しているのか?」

「ひい!」

周りがそれを見て
クスクスと笑っていると
突然、前触れもなく
プレゼント・マイクの声が会場に響いた。


「ハイ、スタートー!」

「「「「・・・ん?」」」」

『・・・!』

「どうしたあ!?
実戦じゃカウントなんざねえんだよ!

賽は投げられてんぞ!!?」


その瞬間、
会場にいるほとんどの人が走り出す。

そのほんの少しだけ先に、
私は動き出していた。
・・我ながら良い判断力だ。


怒涛のごとき試験がついに始まった。

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