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【MHA】私の好きな人と私を好きな人

第2章 迷っているのは、進もうとしているから




「オイ綾乃、
てめェ戦闘不向きだからって
落ちたら爆破すっからな。」

『また物騒なこと言う!』

別れ際に勝己くんから
彼なりの励ましのお言葉を貰う。

『でも、頭使って頑張るよ。
勝己くんも絶対受かってね!』

「バーカ、誰に言ってんだよ。」

『あたっ!』


勝己くんがベシッと私のおでこを叩き
それぞれの会場へと向かう。


(仮想ヴィラン・・行動不能かぁ。)

私の個性は戦闘向きではないけど、
仮想ヴィランという作り物相手になら
断熱断冷も通用するはず・・・

まだヒリヒリするおでこを抑えながら
対抗策を考えていると、
ふとさっきのメガネ君の言葉を思い出した。

(みんな本気でヒーローになりたいのに、
私が1番ここに居たらいけないんだろうな。)

私の義理の父はエンデヴァーという
有名なヒーローだ。
私はこの人が・・・大嫌いだ。

ヒーローがみんなあの人みたいじゃないけど、
それでも1番近しいヒーローが嫌いだと
どうしても"同じ"になるのは抵抗があった。

(・・ホント、なんでこんなトコ来たんだろ。)

そんな罪悪感にうなだれていると、
バスが演習場に着いたようだった。

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