ヤンデレヴィクトル氏による幸せ身代わり計画【完結済】
第3章 少し関係の進んだ身代わりの話
日本で覚えたというカタコトの言葉を披露するヴィクトルに小さく笑って他に何を覚えたの?と桜は問うた。
「んー、挨拶以外ではオカンジョーオネガイシマス、トリアエズナマとか?」
「居酒屋さんによく行ってたんだね」
「うん、ヤキトリとか美味しかったよ」
桜の父がロシアに転勤になったのは桜が中学の時だった。
日本へ行くのは年に1度か2度、両親の実家へ遊びに行く時くらい。最近ではお正月に行っており、なんだか懐かしい気持ちになってヴィクトルの話をうん、うんと聞いているうちに、コンディショナーも終わり、彼が次に手にしたのはボディソープ。
「そうだ、これ日本で買ったんだよ。簡単に泡立つから便利」
そう言って彼は泡立てネットを使い、ふわふわの泡を量産していく。
「あー、便利だよね。スポンジより乾きやすいからカビも生えにくいし」
そしてその泡を素手で桜の体へ塗り付けて、広げていった。
「うわ、なんで素手?そこはそのまま泡立てネット使わない?」
「素手の方が気持ちいいじゃないか」
「そうかな?ちょ、そこは自分で洗うから!」
背中や腕、足はともかく、胸まで素手で洗っていくヴィクトルにストップをかけたが、その手は止まらない。
「昨日はあんまり乳首弄ってあげなかったからあんまり腫れてないよ、良かったね」
「ばか!!」
泡で滑って物理的に止めることも叶わず、どんどんと進んでいき、ついに閉じていた足の間まで侵入してきた。
「ちょっとー!!!」
VIOのラインをゆっくり、丁寧に洗ったヴィクトルはシャワーのコックを捻って泡を流していく。
(てっきりもっとしつこくしてくるかと思ったけど案外ちゃんと洗ってくれて良かった。)
桜が安心したのも束の間。
残念な事にこれはまだ仕上げではなかった。
「ひぎゃ!」
彼女が思わず変な声を出したのは、男の長い指が膣口に侵入したためだった。
「ちょ、え?終わったんじゃないの??」
「まだここ洗い終わってないでしょ?サクラってばせっかちだね」
「だって泡…」
「ん?もしかしていつもは泡を付けて洗ってるのか?万が一傷がついてたら沁みてしまうよ?」
「違うから!そもそも中は洗わないから!」
「そうだよね、自浄作用があるもんね」
「知ってるなら指抜いて!」