ヤンデレヴィクトル氏による幸せ身代わり計画【完結済】
第3章 少し関係の進んだ身代わりの話
「ははは、ただ洗うだけじゃつまらないじゃないか、サクラが疲れてるのは分かってるからコックの挿入はしないよ、だから少し悪戯させてね」
そうして散々弄られ、遊ばれた桜はバスルームで2度イかされてしまったのだが、ヴィクトルは宣言通り、固くなったモノを彼女のお尻や両足の間にこすり付けただけで、中に入れたりはしなかった。
「もうヴィーチャにお風呂入れてもらうのやだ」
「そんな悲しい事言わないでよ、楽しかっただろう?また一緒に入ろうね」
彼女の身体をふわふわのタオルで包み込み、額に、頬にそして唇に…慈しむようにキスを送ったヴィクトルは、愚図る桜を抱えてリビングへと運んだ。
そして洗濯しておいた服を着せて、ドライヤーで髪を乾かしてあげれば、その心地よさに桜の機嫌は浮上していった。
「サクラ、朝ごはんはパンでいいかい?」
「うん、ありがと、今日練習は?」
「午後からだよ、それまでならあいてるからどこか遊びにでも行こうか?」
桜をダイニングの椅子に座らせて、ヴィクトルはキッチンへ足を向けた。
日本でもお馴染みの白い食パンを数枚スライスしてトースターに入れながら桜の問いかけに返答し、これからの予定を提案したが、桜はうーん、と少し唸ったあと首を横に振った。
「…疲れたからやめとく、ちょっと休んだら帰るね」
「そっか、無理させたね、サクラが可愛くてついつい遊びすぎちゃった、ごめんね」
「次からもう少し手加減してくれないと私体力が持たないよ」
きつね色に焼けたパンを皿に乗せ、ヴァレニエの入ったビン。それからバターの入った容器とカトラリーをテーブルへと運び、桜と向き合って座る。
「うーん、努力はするけど、約束は出来ないな。あ、飲み物忘れてたな、サクラ何飲みたい?」
「暖かい牛乳、無ければ紅茶をお願いしてもいいかな?」
「OK、すぐに牛乳を温めるから待ってて」
ヴィクトルはコップに牛乳を注ぎ、電子レンジ入れると、自身にはコーヒーを準備した。
暫くして温まった牛乳とコーヒーをテーブルへ置いて、二人揃って食べはじめた。