ヤンデレヴィクトル氏による幸せ身代わり計画【完結済】
第3章 少し関係の進んだ身代わりの話
しばらく陰茎を舐めていると、尿道から透明な液体が溢れてきたので、恐る恐るそれも舐めてみれば、少ししょっぱいけど、嫌忌するほど不味くもなかった。
「足をこっちに持ってきて」
こっち、と言って示されたのはいつの間にか寝そべっていたヴィクトルの顔。
そこでようやく桜はヴィクトルのしたい事に思い至った。
「もしかして、69?」
「そうだよ、お互いの性器を舐めあうなんて面白そうだと思ってね」
いつも桜の膣道を解していたのは指だったのに、一体何を見て影響を受けてしまったのか…
ーーやると決めたからには最後まで…。
心の中で「彼にはここを何度も見られてる。大丈夫、恥ずかしくない」と繰り返し、自身に暗示を掛けながら、彼の頭の方へ下半身を移動させた。
「そのまま腰を下ろして、顔に座ってくれてもいいよ」
座るなんてとんでもない。
桜は捨てきれぬ羞恥を振り払い、精悍な男の顔に自身の大切な所を近付けた。
ぴちゃり、と生暖かいものが陰裂を這う。
それから小陰唇を唇で食まれ、その先にある陰核を舐められれば、桜は身を震わせて、思わず崩れ落ちてしまいそうになった。
頭(かぶり)を振ってなんとか耐え凌ぎ、自身も彼の肉棒に舌を這わせる。
ちゅっ、ぺろ、ぺちょ…くちゅ
性器を舐めあう濡れた音が部屋に響き、2人の耳を犯す。
カリッ
「ひぁああんっ」
ふいに陰核に軽く歯を立てられ、今まで何とか耐えていた桜も、あまりの刺激にがくんと男の顔に座り込んでしまった。
なんとか腰を上げようとした桜だったが、足に力が入らず、ただただ刺激に悶えるだけ。
そうなると彼の男根を愛撫するどころではない。
堪らなくなって叫ぶようにヴィクトルに助けを求めた。
「ヴィーチャ、やだっ無理、もう無理ぃ」
しかしヴィクトルは膣口や、尿道に舌を挿入したり、抉ったりと、桜の訴えに無視を決め込み、責め立てる。
「やああ、だめ、それだめなの、やらぁっ」
吸われ、甘噛みされて、陰核は膨張していく。
「ひぁあ、だめ、漏れちゃう、でちゃうからやめてぇっ」
快感に喘ぎ咽び泣く桜の身体を下にして、ヴィクトルは妖しく微笑むと、陰核の包皮を歯で剥いて、ツン、と勃起した1番敏感なそこをコリッと軽く噛んだ。