第15章 再会
町に着いてしまった。
もう、幸村とは会えないだろう。
幸村「…じゃあ、な。」
「…うん。」
幸村「お前が戦場に行くって、佐助にも伝えとく。」
「……うん。」
幸村「次は…戦場で、だな。」
「っ…ゆきむら……」
幸村「大丈夫だ。そんな顔するな。」
「っ…ごめん、私やっぱり……」
何に対してやっぱりなのか自分でも言っててよくわからないけど。
咄嗟に出てきたのはそんな後悔地味た言葉だった。
幸村「そんな事言うな、俺は信じてる。お前のこと。……っと。そろそろ時間だな。…またな。」
そう言って幸村は姿を消してしまって。
きょろきょろしていると肩をぽんと叩かれた。
秀吉「遅いから迎えに来たぞ。舞。」
三成「舞様、帰りましょう。」
振り返ると、秀吉さんと三成くん。
促されるままに
城に帰ろうと歩き出す直前、
もう一度振り返ったけど
やっぱり幸村はいなかった。