第2章 はじまりの日(イケ戦プロローグとほぼ同内容)
頭のなかがぐちゃぐちゃで体が震えだした時、大勢の人の声が近づいてきた。
???「信長様!よくぞご無事で…」
(え……?)
現れた武士の一団の中から、ひとりの男性がそばへと走ってくる。
信長「……三成?貴様、なぜここにいる。秀吉はどうした」
三成「秀吉様の命令で参りました。秀吉様ご自身も今こちらへ向かわれています。」
火の手を挙げる本能寺を横目に、光成と呼ばれた男性が眉をひそめた。
三成「信長様のお命が狙われているとの情報が入ったのですが…本当だったようですね。
敵は少数だったらしく、配下の者に寺を探させましたがすでに逃げたあとでした。
こちらの女性は? ご一緒に本能寺から出ていらっしゃるのが見えましたが……」
信長「舞、俺の配下の者に挨拶しろ」
織田信長が石田三成…さんを顎で指し示すのを見て、むっとする。
(なんでこんなに偉そうなの?いくらあの織田信長だからって……)
「どうして私があなたの命令を聞かなきゃいけないんですか?」
信長「俺に従わない気か、貴様」
鋭い視線で凄まれて、ぞくりと背中が震える。