第8章 安土で(2)
???「…………さま、
……舞様!」
呼ばれた気がして、
段々と意識が浮上するのを感じる。
「………みつ、なりくん………?」
三成「はい、三成です。舞様」
「どうしたの………って、あっ!」
宴のことを思い出して
一気に目が覚める。
「宴は!?」
三成「そろそろ始まりますので、
呼びに来ました。」
「ご、ごめん!寝ちゃってた…」
三成「構いませんよ。
とても可愛らしい寝顔でした。」
そう言ってニコッと笑う
三成くんはまるで天使だ。
(寝起きにこの天使スマイルは
眩しいっ……!)
三成「では、今
女中を呼んできますので、
私はこれで失礼しますね。」
「う、うん…」