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戦国のシンデレラ

第6章 沈静


???「なぁ、秀吉。こいつがさっき
言ってた舞って女か。」


秀吉「あぁ。全く……
逃げ出したと思ったら
幸村と居たとは。
お前は一体なんなんだ?」


秀吉さんは疑いの眼差しでこちらを見る。



「なんなんだはこっちの台詞です…!
知らない男の人もいるし、
なんでこんなにしつこく
追いかけてくるんですかっ…?」


私はなけなしの勇気を振り絞って
精一杯、秀吉さんを睨みつける。


秀吉「信長様がお前を安土に
連れ帰ると仰ったからだ。
それに、お前にはあの時のことで
聞かなければならない事が沢山ある。」


「そんな理不尽なっ…!
……大体あなたは誰ですかっ!?」


あまりの勝手さに頭にきて
思わず秀吉さんの隣にいた男性に
八つ当たりする。



???「…おっと。悪かったな。
紹介が遅れた。俺は伊達政宗だ。」


「…!…だて…まさむね……」


(また、歴史で出てきた人だ…)


歴史上の人物の名前を
名乗られることに慣れてきている自分が怖い。


政宗「よろしくな。」


「よろしくしませんっ…!」




信長「…して、舞。
貴様の行きたい所というのは春日山なのか?
貴様は春日山の人間なのか?」


突然、野原に来てから
ずっと幸と睨み合っていた
信長様が表情の読めない顔で問うてくる。


「…私は春日山の人間ではないです。
けど、春日山に行くつもりです。」



幸「邪魔はさせねえぞ。」


幸が一歩前に出る。
続いて、佐助君も。



信長「…そうか。なら、
貴様らを斬って
舞を連れ帰るのみだ。」
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