第5章 春日山へ
丑三つ時ーーーーー。
突如里は騒がしくなった。
幸「……ん…?」
佐助「………!」
「………」
佐助と幸が目覚めて
間もないうちに、
宿の扉も叩かれる。
信長「おい、宿の主よ。開けろ。
今夜の客は?
それとここに妙な女が来てないか?」
宿の主「い、いえ……今夜は
男2人と女1人の3人組の客が居ますが、
怪しい者ではないと思います…
ただの旅のもののようでした。」
信長「そうか。御苦労であった。」
そう言って信長は宿に背を向け…
足を止め、宿に戻る。
信長「念のためその客とやらも
見ておきたい。案内しろ。」
宿の主「で、ですがもう……」
信長「早くしろ。」
信長の声とともに腰元の刀が
キラリと光った気がして、
宿の主は震え上がる。
宿の主「ひっ………!
か、かしこまりました…!」