第5章 春日山へ
宿の主「こ、こちらの部屋に男性、
あちらの部屋に女性が泊まっております。」
信長「礼を言う。下がれ。」
宿の主「…わ、わかりました。」
宿の主はそそくさと階下に降りていった。
信長「開けるぞ。」
そう言いながら信長は
舞の泊まっている部屋を開け
中に入った。
続けて秀吉と政宗も入ってくる。
「………んっ…?」
物音がして目が覚めた。
(おかしいな、まだ朝じゃないよね…)
眠い目を擦りながら起き上がると、
(えっ………!?)
暗闇に2人…いや3人の人が
立っていた。
舞は慌てて
布団で身を守るようにして尋ねた。
「……ど、どちら様でしょうかっ…?」
焦りと恐怖で声が掠れる。
信長「その声…やはり俺の勘は当たったか。
貴様、舞だな」
(この喋り方、信長様………!?)