第4章 これから
「えっ…でもそこまでお世話になるわけには……」
突然のありがたい申し出に思わずそう言うと佐助君は小声で話し始めた。
佐助「……実はワームホールの出現が3ヶ月後に迫ってるんだ。」
「ワームホール?」
佐助「ええっとつまり…現代に戻るチャンスが3ヶ月後にある可能性が高いんだ。
だから、それまで俺と君は一緒にいた方が色々と行動しやすいと思うんだ。どうかな?」
佐助「こうなったら君には話しておく。俺達は信長公と敵対する側の人間だ。俺の主君は上杉謙信って人だ、昨日あったはずだけど…分かるかな?」
言われてなんとなく、涼やかな冷たい目元をした男の人を思い出す。
「た、多分…」
佐助「そして幸は…」
幸「おい待て佐助、その女に…あー、舞だったっけか、言っていいのかそんなこと」