第4章 これから
佐助「彼女は別に敵じゃないし、信頼できる人だと思うから、安心して。」
(信頼できる人、か……。佐助君みたいな人に言ってもらえると嬉しいな。)
思わず顔を綻ばせていると、
幸「ってか何ニヤニヤしてるんだ?」
「な、何でもないよ…!」
(か、顔に出てた…恥ずかしいっ……)
幸「そうか?変な奴だなほんと。それはそうと、自己紹介がまだだったな。俺は真田幸村。
主君は武田信玄っていう方だけど、昨日あったから分かるよな。」
武田信玄……多分、あの人だよね。
上杉謙信と一緒にいたもう1人、体格の良い艶のある男の人を思い出す。
「うん、覚えてるよ」
幸「そうか。なら話ははやい。俺達は信長の敵だ。お前がこれからどうするか知らないけど、それだけは覚えておけよ。」
(やっぱり…!)
佐助「それで、舞さんは、どうする?よければ俺たちと一緒に春日山に来ない?」