第27章 戦とは
三成「舞様っ!?」
気づいたら走り出していた。
「信長様っ!政宗も待って!」
信長「……なんだ、貴様か。」
信長様は興味もなさそうに一瞥したあとまた大名の方に顔を戻し、笑った。
大名「待て…妻と子供だけはっ………!」
信長「…恨むなら己の愚かさを恨め。貴様の妻と子は貴様のせいで殺されるのだ。」
大名は目を見開きわなわなと震えている。
そして信長様は刀を振り上げーーー。
「やめてっ!」
思わず私は間に飛び出していた。
信長「どけ。斬るぞ。」
政宗「おまっ……何やって」
「どきませんっ……」
真っ直ぐ信長様を見つめる。精一杯睨むけれど身体の震えは止まらなかった。
信長「……やれ。」
信長様は息をつき刀を収めると政宗にそう言い…
私の後ろで、
政宗が動いたのがわかった。
「どう、して………」
涙が止まらない。