第27章 戦とは
信長様の声にはっとして前を見ると……
「なに…これ……」
前方に黒い塊が………敵の軍団が見えた。
土埃をあげてこちらへ向かってくる。
信長「早々に終わらせるぞ。」
そう言うと信長様は1人、先に言ってしまう。
(将なのに何やってるの!?無茶苦茶すぎるっ……!)
はらはらして周りを見るとみんな血走った目で前を見ていた。
三成「舞様は、こちらです!」
「わっ…」
三成くんに馬を操られてそのまま後方へ下がる。
少し落ち着いて前を見ると、
こちらは信長様と政宗を筆頭にして
両軍がぶつかり合っていた。
(すご……)
目に見えてわかる速さで織田軍は敵をなぎ倒し、
もう、敵軍は数えられるほどしかいない。
三成「……行きましょうか。」
そして信長様達の方へ辿り着くとーー。
信長「貴様か。自らも戦場まで足を運んだことは認めてやる。」
大名「おのれ信長っ………!」
信長「最後に…最期に言いたいことはあるか。」
大名「…………妻と子供だけは……」
信長「…それだけか。」
大名「……あぁ。」
そして信長様は政宗に告げた。
信長「政宗、こいつの城まで行って、女子供残らず皆殺しにしろ。その後城は焼き尽くせ。間違っても町と田は焼くなよ?」
政宗「……あぁ。」
(そんなっ………!)