第24章 初陣(6)【R15かな…?】
信長「俺の勝ちだな。次は……」
やっぱりあっけなく負けて、上機嫌な信長様がにやりと私を見て笑う。
信長「…ここだ。」
そう言って信長様は
私の太ももに手を這わせる。
「っ……んっ…」
手が付け根の方まで這い上がって、思わず身体ごとピクンと揺れるけれど、
その手はそのまま離れて、
「!?」
太ももに重みがかかり、見ると信長様の頭がこちらを向いた状態で乗っていた。
目が合うと子供みたいに笑って、そのまま信長様は顔を横に向けて目を閉じてしまう。
(うーん、これ、戻れないな………)
内心苦笑しつつ、頭にそっと手を添え、撫でてみる。今度は何も言われない。
(目を閉じるとあどけない感じで少し可愛いな。)
手を止めてじっと寝顔を見ていると…
信長「何だ、もうやめか?」
「え?」
目は閉じたまま信長様が問いかける。
「えっと……?」
信長「……手だ。なかなかに気持ちよかった。もうやめなのか?」
「あっ、
はい…えっと、失礼します。」
撫でるのを再開すると信長様は気持ちよさそうに笑って身じろぎした。
(ほんとに、可愛いな……)
いつしか戻ることを忘れ、
私は頭を撫で続けた。