第24章 初陣(6)【R15かな…?】
「ん………」
いつの間にか眠ってしまったようだ。
目を開けると視界の上の方に信長様の顔が見える………信長様の顔……?
「ひゃっ……わっ……すみません!」
信長様に寄りかかって眠ってしまったことに気づき慌てて離れて謝罪する。
ふと見ると右手は繋がれたままだった。
(~~~っ!)
解こうとするが、解けず…
信長「何を勝手に解こうとしている?」
「えっと……その…」
しどろもどろになっているとニヤリと笑って信長様は続ける。
信長「貴様が寝たあと散々解いてやろうとしたが貴様の方から握ってきたんだろう…?」
「えっ……!」
(そんな恥ずかしいことをしていたなんて…!)
今度こそ頭が上がらなくなってしまいひたすら謝り続ける。
信長「まぁいい。さて、次は貴様だ。舞。勝負をするぞ。」
「はい……、あれ、そういえば三成くんは…?」
信長「奴は負けて自分の天幕に戻って行った。」
「そう、だったんですか…」
信長「それはそうと貴様は、なぜ三成が俺に勝負を挑んだか知っているのか?」
「え?知りません…というより信長様が誘ったのではないのですか?」
きょとんとして聞き返すと、
信長「そうか…ならいい。さて、始めるぞ。」
(あ…はぐらかされた……)
珍しくはぐらかされてそれ以上は聞けずに勝負がはじまる。
……手が繋がれたまま。