第21章 初陣(3)
(何だろう、明日のことかな……?)
そう思い私は信長様の天幕の前で声をかける。
「あの……」
信長「入れ。」
入ると中には信長様…………と三成くんがいた。
「三成くん…?」
さっきの事もあり少し気まずい。
三成「こんばんは、舞様。……先程ぶり、ですね。」
ニコリと笑いながらそう言ってさっきの事を持ち出されまた心臓が高鳴り始める。
(っ…あんなの誰だってドキドキするよ……!三成くんカッコイイし。というか………)
改めて思い返すと、今まで出会った戦国武将が全員いわゆるイケメンという事実に今更ながら気がついた。
(そういえば現代人だけど佐助君も格好良かったよね……ただ単に私のイケメン遭遇率が急上昇しただけ?)
とりあえずさっきの事を思い出さないよう別のことを考えたくて意味もなく考えていると…
信長「なにをぼうっと立っている。こちらへ来て座れ。」
「!……は、はい。」
トントンと叩かれた所……信長様の隣にちょこんと座る。
「……あの、結局私は何で…」
信長様「何故呼ばれたか聞きたいのだろう。賭けの続きをするために呼んだ。だか…今宵はまず貴様はそこで座っていろ。」
ずっと疑問に思っていて忘れていたことを尋ねようとすると信長様が先回りして答えてくれた。
答えてくれた…がよくわからないのでとりあえず曖昧にうなづくだけの返事をする。
(こんな所にまで囲碁の道具持ってきたのか…ってかそれならどうして三成くんがいるんだろう……?)