第16章 初陣 〜前日譚〜
「ありがとう、でももうお腹いっぱいだからそれだけで大丈夫だよ、、、」
秀吉「そうか、じゃあ、はい」
そして取り分けてもらった分も食べ終えてお腹いっぱいになり休んでいると上座でたくさんの武将にお酌されている信長様と目が合う。
「?」
トン、と信長様が頬を指さすので釣られて自分の頬を触るとご飯粒が付いていた。
慌てて取って信長様を見るとニヤリと笑っている。
(恥ずかしいっ……!)
熱い顔を抑えると…
三成「舞様お顔が赤いですよ、酔ってしまわれましたか?お水をどうぞ」
「あ、ありがとう…」
そして宴が終わり
私は天主に呼び出された。
四回目の勝負だ。
これまでに耳、手、足を奪われている。
今回こそは勝てるのか
…もし負けたら次はどこを奪われてしまうのか
ドキドキしながら天主へ向かう。
信長「…来たか。」
「…はい。」
信長「座れ。」
そしていつもの所に座り、
今夜も勝負が始まる。
信長「…ほう、いい手を打つようになったな。」
「あ、ありがとうございます」
褒めてもらえたけど私が劣勢なのは変わらない。
今日も信長様はやっぱり容赦がない。
「もう少し手加減してくれても…」
信長「手加減などしたら意味がなかろう。」
「うっ…」