【マギ】 A Trip to MAGI World
第8章 Premonition
〈真愛side〉
絶対に、他の誰かには聞かれちゃいけない。
正しい運命が、曲がってしまうかもしれないから。
そう言われた。
『あの人』…ウーゴ君に。
「話すのは、私一人にしたい?この神官達にも、聞かれたくないということかしら?」
「はい」
玉艶は、分身体に情報を送ることができるから、神官たちに知られないことは、たぶん無理。
それは別にいい。
この時代の人間に聞かれちゃだめなだけだから。
それに、1対多数より1対1の方が話しやすい。
「…わかったわ。いいでしょう」
やった!
「…いいので?」
神官たちは不安そうに見える。
玉艶は、神官たちを無視して私に言った。
「来て頂戴」
そう言って、歩き出した。
…怖いけど、行くしかない!!
私はついていった。
また、神官たちもついてきた。
あれっ、ジュダルは?
振り返っても、どこにもいないみたい。
「どうかされましたか?」
「あっ、いえ、何でも」
「そうですか。」
…まあ、いっか。