【マギ】 A Trip to MAGI World
第8章 Premonition
〈真愛side〉
暗い。さっきよりだいぶ暗くなっている。
しかもすごく不気味な道を歩いてる。
結構歩いた気がするんだけど、まだかな…
玉艶が足を止めた。
…あれ、行き止まり?
「あなたたちは待っていなさい。」
そう言って、玉艶が壁に触れた。
すると、壁が消えて、通路が現れた。
「真愛、こちらへ来て頂戴」
玉艶が中に入っていく。
・・・行くしかない、よね!
覚悟を決めて、私も入った。
狭い通路を抜けると、とても広いところに出た。
「ようこそ」
玉艶が言った。
天井が高いからか、とてもよく響く。
すごくしっかりした部屋だ。
窓はなくて、床には…八芳星…?
あ,まさか。
ここって、アルサーメンがいつも集まってるところ?
「ここは、他の誰かが入ることはできないし、音が漏れる心配もないわ。」
へぇ、すごいなぁ。
「お望みの環境は整えたわよ。私に話したいことがあるんでしょう?」
いや、情報を教えろって言ってたのはあなたでしょ!
…まあいいんだけど。
玉艶に話したいことがあるのは事実だし。
「…玉艶様は、『ビルギス』を知っていますか?」
「…ビルギス?」
「知っていますよね、アルバさん」
そう、あの人はアルバ。
知らないわけがない。
「今から私が話すことは、あなたの欲しい情報とは違うと思いますけど、まずは私の話を聞いてください」