• テキストサイズ

【マギ】 A Trip to MAGI World

第8章 Premonition


〈青珠side〉

どうしよう…
ついて行ってもいいのかな…?

そもそも、なんで私が?
私、銀行屋さんと関わったことなんてあったっけ…。

ううん、ない。
銀行屋さんの人たちって、何だか不気味な気がするから、なるべく関わらないようにしていたはず。

じゃあ、それなら、どうして?

頭の中に、無数の「?」が浮かぶ。

「あ、あの…」

ほぼ無意識に、呼びかけていた。

「ん?あぁ…。君はもう帰っていいよ」

銀行屋さんは今思い出したみたいにあっさり言った。

あんまりあっさり言うから、とっさに意味をつかみ損ねた。

「・・・ぇ?」

帰って、良い…?

「君に用はない」

え…?
じゃあなんで、ついてこさせたの?

「あ、あの…真愛は…?」
「…さあな。先に部屋に戻るんじゃなかったのか?」

そう言って銀行屋さんは悪そうに笑った。

…今部屋に戻っても、真愛はいない。
直感で、そう思った。

「だから、君は部屋に戻ってなさい。」
「でも…真愛は…」

真愛に何かあったら…?

銀行屋さんは大きなため息をついた。

「…五月蠅いな。一人で部屋に戻ることもできないのか?落ちこぼれ娘が」

「なっ…!」

頭に血が上った。





…ん?

…なにこれ?

不思議な香り…?


頭がくらくらする…

体から力が抜けてく…






「全く…手間がかかる…」

銀行屋さんの声が遠くで響く。





真愛・・・


/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp