第7章 New Encounters

〈真愛side〉

青珠さんの部屋。

「お待たせしました、これです！」
「わぁ～！」

これが煌帝国の武官の服か～。
何か、良い！

「おそろいですね！って言っても、みんな一緒だけど」
「ほんと、みんな同じ服ですね」

なんか、真面目な中学校みたい。

「青珠さん、武官ってそもそも何するんですか？」

「ん～、私の兄たちは、皇族の方々の直属の臣下として働いています。私たちは、それを目指して鍛錬する感じかな」

青珠さん、兄がいるんだ。

李・・・

…あっ！

「もしかして、李青舜…様と、青秀様ですか？」

うん、似てる！！

「知っているの！？嬉しいなぁ、私、兄達を尊敬してるんです！」

青珠さんは、幸せそうな笑顔でそう言った。

「舜兄は、白瑛さんと天山山脈にいるんですけど、明日くらいに帰ってくるんです。楽しみだなぁ」

本当に兄が大好きな妹なんだなぁ。

「そういえば、青珠さんって何歳ですか？」
「17です。真愛さんは？」

「私も17です！」
「わぁ、同い年！！ねぇ、友達になりませんか！？」

友達！！

「いいですよ！って、同い年ならタメでいいよね」
「そうだね！よろしくね、真愛！」
「うん！青珠」

やったぁ、友達になれた！

「真愛、ここ2人部屋なのに、私一人で使ってるんだ。寂しいから、よければ一緒に住まない？」
「え、良いの？」
「いいよ～！狭いけど。」
「ホントに？嬉しい！」

昨日、実は一人で怖かったんだよね…

「さ！早くそれ着て。鍛錬場に案内するよ」
「うん、分かった！」