第7章 New Encounters

〈真愛side〉

「兄上。青珠の傷を…」
「あ、いえ！私が癒します」

『音姫癒曲』

「治った…！」
「良かった…」

「今のも、アムドゥスキアスの能力ですか？」
「はい。」
「他にはどんな技が？」
「えっと、『子守唄』『行進曲』と、あとは極大魔法です」

「強かったです、真愛さん！」
「青珠さんもすごく強かったですよ！あっそうだ、さっきの、剣が光ったのって…」

「…あぁ、あれ？魔力操作です」

やっぱり！！

「真愛～。やっほ～」
「紅覇様！！」

「みてたよー、強かったね。だけど、無駄な動きがちょっと多いかな。もったいないね～」

「あ、やっぱりそうですか？青珠さんをみてて、自分でもそう思ってたんです。」

青珠さんの動きには、無駄がなかった。
だから消えるように早く動ける。

音姫戦歌が使えない状況もないとは限らない。
私の課題点だな…

「真愛、武官になればぁ？」

「…えっ？」

「毎日鍛錬すれば、無駄な動きはなくなるしぃ。いいでしょ、炎兄」

「そうだな」

「あ！じゃあ私、鍛錬の相手しますよ！あ、もちろん真愛さんが良ければですけど」
「いいんですか？うれしいです！」

「じゃ、決まりだね！」

これから、私の煌帝国での暮らしが始まる！