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【マギ】 A Trip to MAGI World

第7章 New Encounters


〈紅炎side〉

「炎兄ー!いるー?」

この声…紅覇か。

「入れ。」
「はーい。炎兄こんな本読んで面白いわけ?」

紅覇は、僕には分かんないや、とつぶやいた。

「突然、何の用だ?」
「そうそう、洛昌で面白い娘を見つけてさ」

面白い娘?

「うん。そいつは迷宮攻略者なんだよ」
「攻略者だと?」
「そう。今ここに連れてきてる」

連れてきてる…?
洛省から、宮殿に?

「全くお前は…。迷惑だとは考えなかったのか?」
「でもあっちが宮殿行ってみたいって言ったしぃ。そこにいるから、入れていい?」
「構わんが…」

全く呆れたものだ。

「真愛!」

紅覇に呼ばれて、娘が入ってきた。

「黒﨑 真愛です」
「そうか」
「えっと、アムドゥスキアスを所持しています」
「そうか」

服装が、一般の煌帝国民とは異なるな。

「出身はどこだ?」
「…昨年は、シンドリアにいました」
  
昨年?

「その前は?」
「それを話すとすごく長くなりますから…」

気になるが、とりあえず置いておく。

「…そうか。では何故この国へ来た?」
「ええと、観光と気分転換です」

…それだけか?

昨年シンドリアにいたとなると、諜報員の可能性もあるな。

「シンドリアでは何をしていたんだ?」
「食客でした」

食客か…

「出身の話は長くなると言っていたな?」
「はい」
「俺は構わん。話せるか?」
「え?えぇ、はい」
「あ、じゃー僕はこれで。面倒な話は嫌いだからね」

じゃーねー、と言って紅覇が退室した。

「では、話します…。アルマトランはご存知ですか?」

アルマトランだと?

「あぁ、知っている」

「そうですか。私の出身は、この世界とも、アルマトランとも、違うところです」

この世界とも、アルマトランとも、違う世界?

「私の故郷は、日本という国です」
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